今年の3月の暖かさは異常気象です。
春の除草をする前にホオズキが芽を出してしまいました。
条件さえそろえばまだ霜の心配もあるし、早ければいいという訳
ではありません。芽出し後の霜や雪は厄介です。
春のホオズキ
毎年3月初旬に鉢用にするために畑のホオズキの根を掘り出してポットに
移し替えます。土から芽が出る前にこの作業をします。
長い根のあちこちに小さな芽がついているのですが、その芽を中心に
10センチくらいの長さに切って土を入れたポットに埋めておけば
ちゃんと成長して実をつけます。
もともと鉢で育てているのであればこの時期に植え替えをします。
かなり根がまわって鉢の中がぎゅうぎゅうになっているので、根を
切って増やしてもいいです。
増やしたくなければ思い切って芽が2、3個ついた根をのこして、後は
処分しましょう。
繁殖力はドクダミ並です。
今年はこの作業をする前に芽を出してしまいました。今年はほとんど
切り花用のホオズキだけです。
ホオズキの育てかた
ホオズキは生育旺盛で難しいことはないのですが 、注意することは何点か
あります。
鉢でも畑でもどんどん芽をだして密集してしまうので弱そうなものは間引いて
風通しを良くすることと日光も当たりやすくします。
これは害虫を予防するうえでも大事です。タバコガの幼虫がつきやすいの
ですがこれが一番厄介です。
実の中に入って食害してしまうので商品になりません。実に入ったものは
消毒も届かないので駆除が難しく被害が広がります。
成虫が葉の先に卵を産んで孵った幼虫が実にはいるので、まめな消毒が
必要です。オルトランなどのように浸透移行性で植物の中に残るようなもの
がお勧めです。
卵がいつ孵化するのかわからないので虫にかけて駆除するタイプの殺虫剤
だと雨などでタイミングを逃すと実に穴があいていて悔しい思いをします。
あとは風や強い雨で倒れないように支柱をたてるか、数が多ければ倒れ防止に
ネットを使えば大丈夫です。
赤くなる時期
せっかくホオズキを植えているのであれば、お盆に赤く色づいた実を
飾りたいし、商品としたいのですがその年の天候などで前後します。
なにもしなければ、早いものは7月の終わり頃に赤くなるものもありますが
8月のお盆に間に合わないものも多いです。
鉢なら春先にビニールハウスなどにいれて温度を上げ芽出しを早め、ある程度
の大きさになるまでの成長を早くすれば実をつけ始めるのも早くなります。
充分に気温が上がったらハウスの外に出しますが、日に当てることが大事です。
露地栽培だと春先にビニールでトンネル掛けをしたりします。
ハウス栽培だともっと調節が楽なのですが弱小農家なのでがまんです。
実が赤くなる時期は試行錯誤ですが、いろいろ試してみるのも楽しいです。
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