前回に引き続きビニールハウスの中で多年草が起きてきています。
今年は例年よりずっと暖かく特になにもしていない普通の地べたでも
新芽が出てきています。
キキョウ
ビニールハウスの中でキキョウも次々に芽を出しはじめました。
今年は本当に早いです。
写真の苗は昨年の5月に種まきしたものです。
種まきは便利なのでセルトレイを使うのですが、キキョウなどのように
年々根が太くなるような植物は箱まきにしたほうが良いのかもしれません。
セルトレイは小さいポットが連結していてそのポット内に根がまわったら
苗をスポッと抜いて移植すればいいのでとても簡単です。
ただポットが小さいので中で根がぐるぐると巻いてしまいます。一年草
なら別にかまわないのですが、キキョウは多年草で根はどんどん太くなる
ので、太い根が苦しげに巻いた状態になってきます。
前々年は箱まきにして移植したのですが、根の状態を見てみるとミニ大根の
ような立派な根がのびのびと横たわっていました。
ちなみに白菜などもセルトレイに種まきをして畑に移植するのですが、地上部は
りっぱな大きい白菜なのに根はほとんど四方に伸びずにセルトレイの形のまま
驚くほどこぢんまりとしています。
ちゃんと芽だしなどの管理ができるなら直まきが理想なのかもとも思います。
キキョウは種から育てる他にも株分けもできます。
畑にもキキョウを植えているのですが、3月頃に堀上げて芽が付いている根を
手で割るか、カッターなどで切って株分けをして大きい鉢用に育てます。
その年から充実した花付きで楽しめます。
鉢植えの時は根が詰まってきたら植え替えをかねて株分けをするのがおすすめ
です。
セルトレイで根が巻いていると花付きとか成長には不具合は感じないのですが
株分けがやりにくい時があります。
キキョウの切り花
当初、切り花用にと思って畑にもキキョウを植えたのですが甘くありませんでした。
キキョウは切って水につけてはいどうぞという訳にはいきませんでした。
キキョウはどちらかといえば水揚げは悪いほうです。
ただ切り花活力剤をつかえばピンとします。でも活力剤をつかっても小さなつぼみまで
全部咲かせることは難しいです。大きいつぼみは咲きますが、花が小さくなって
しまったりします。
単純に自分の家で楽しむぶんにはいいのですが販売するとなると話は変わります。
キキョウは素敵な花なので切り花でも少しは出すのですが気を遣います。
最初に咲いたいくつかの花は摘み、なるべく多くの花がいっせいに咲き、咲きそうな
大きなつぼみが多くついた状態の1本を選んで切ります。
そして切り花活力剤の小袋を添えてお店にだします。
咲いた花は3日くらいで萎れますが次のつぼみが多少小さくても咲けば
トータルで1週間くらいは楽しめるかなと思います。
切り花のことは今後も少しづつ書いていこうと思っていますが、切り花がこんなに
難しいとは思いませんでした。
水揚げの良し悪し、つぼみの咲かせかたなどなど普通に育てるより大変です。
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